Draw our MIRAIZ
読み込み中...
Draw our MIRAIZ

地域の明るい未来図を共に描き
発見する場所

MENU
NTT西日本
Draw our MIRAIZ
MENU

地域の明るい未来図を共に描き発見する場所

仮想通貨からアートまで ますます広がるブロックチェーン
数年前からDAO(分散型自立組織)、NFT(非代替性トークン)といった言葉を耳にする機会が増えてきました。両方とも何やら日本語にしてもすっきりと理解がし辛いですね。実はこれらは最近できた全く新しいテクノロジーというものではなく、一時世間をにぎわしたあの技術が姿を変えて登場しているのです。その技術というのはブロックチェーンです。今回はそんなブロックチェーンについてお話します。

ビットコインブームが、ブロックチェーンのイメージを怪しいものに?!

2013年~2014年のころ、インターネット上で流通する仮想通貨としてビットコインが大変話題になりました。ビットコインは2008年のナカモトサトシ氏という謎に包まれた存在の論文公表に始まり2009年に運用が開始されました。そのビットコインを成立させる概念がブロックチェーンです。当時このビットコインとブロックチェーンを同じものとして認識している人が少なくなかったことから、ビットコインが投機目的で乱降下したことで、ビットコインもブロックチェーンも何やら怪しいものと認識されたままの方もいらっしゃるかもしれません。

ブロックチェーン

人類の歴史は、情報を記録する技術の歴史?!

ブロックチェーンの本質は確実に情報を記録する技術といえます。歴史上、これまで人類は様々な方法で自分達の考えや営みについて記録してきました。記録は何らかの媒体を使ったコミュニケーションの一つですが、この行為は他の動物が持たない人間独特のものといえるでしょう。

紀元前数千年頃にはメソポタミアの楔形文字、エジプトのヒエログリフ(象形文字)、中国では甲骨文字が発明されました。そうした記録は大切なものは岩や粘土板のようなものを媒体に記録されていたことはご存知のとおりです。

その後、記録する媒体の素材としてより扱いやすい紙が発明され普及し、さらに時代が進み印刷技術が登場したことで、情報を記録するだけでなく複製することが容易になりました。近年のコンピュータを利用する時代では、データとなった情報は大量に記録、コピー、流通させることが瞬時で可能となっています。

巨大プラットフォームが大きな影響力を持つ時代に

ところが、こうした様々な記録について、ホンモノかどうかを判断することは極めて難しいのです。例えば、歴史に関する事実は、後の権力者によって都合のよいように書き換えられることがあります。特に利便性が高いコンピュータを利用した記録の世界では、もとの情報を簡単にコピーし、手を加えることも容易くおこなえます。

そこで、これまではその記録が確かなものであることは、信頼のおける特定組織のお墨付きによって保障されてきました。

しかし、インターネットが普及し世界各国の人々の間で電子的に情報が流通し、商取引がなされるようになると、便利な反面、そのやりとりされている情報が本当に信頼のおけるものかどうかが重要かつ、確証を得ることが難しくになります。一国の中では、政府組織といった特定の団体が保証する場合は比較的信頼を保ちやすいですが、取引が国際間であったり、そもそも国・政府そのものに信頼がおけない場合ではことさら困難が生じます。

さらに近年ではGAFAMと呼ばれるような大手ITサービスプロバイダがインターネットの世界で大きなシェアと影響力を持ち情報流通のインフラとして機能している一方で、寡占状態であることから、その影響力が行き過ぎたものにならないか警戒視されています。

簡単に行われるコピー

みんなでつながり、管理する。ブロックチェーン技術の特徴

そんな中、「国や特定の団体に頼ることなく、自分達の情報を正確に記録しやり取りするにはどうしたらいいか」という問いから生まれたのがブロックチェーンです。その発想は、特定の組織に頼らないようにするための解決策として、利用者のみんながつながって、全てのやり取りをみんなで記録すればいい」という極めてアナログ的な発想でした。

ブロックチェーンそのものは分散型台帳とも呼ばれる技術で、その特徴は、1.データの改ざんが非常に困難、2.システムダウンが起きない、3.取引の記録を消すことができない、4.自律分散システム、そして何よりもその仕組みを、5.安価に構築できるということがあります。通常、何らかの取引が行われる場合、不正がないか中央で監視する必要があり、その仕組みを維持するためのシステム構築は高額となります。

一方で、いくらシステムが強固でも、この中央で管理する主体そのものに信頼がおけなくなった場合、取引の正当性そのものが破綻することになります。ブロックチェーンは、取引の参加者の中に不正を働く者がいたとしても、参加者みんなで取引のデータを分散して持つことで、改ざんを防ぎ、停止することなく取引ができる仕組みです。

デジタアートなどの唯一無二の価値を保証するNFT

NFTとはNon-Fungible Token、日本語で非代替性トークンをさします。非常に意味がつかみにくい言葉ですが、これはブロックチェーン技術をベースにして作られた代替が不可能なデジタルデータのことです。

例えば高値でやり取りされている美術の世界では本物か偽物かを判断するために、蛍光X線分析といった方法等を用いてその作品で使われている顔料といった素材を分析することで、その時代のものかどうかを確かめることが可能になります。

ブロックチェーンの技術でオリジナルだと証明できる

ところが、これまでデジタルの世界で創作されたものは、コピー&ペーストでいとも簡単に複製ができることから、いかに高い芸術的価値を持つ作品でもオリジナルの作品を特定することが不可能となり、制作者が適正な金銭的評価を受けることができませんでした。しかし、その作品がブロックチェーン技術によりNFTとして提供されるとオリジナルのデジタル作品であることが保証され、その価値でお金を稼ぐことも可能になります。

NFTの場合は全く同じ作品に見えるデジタルアートでも、ブロックチェーンに記録されている情報により価値が決まります。もしデジタルアートをパソコンのディスプレー上からスクリーンショット等でコピーしても、コピーしたものはブロックチェーンで記録された情報がないことから明らかにオリジナルではないことが判別されます。また、NFTではそのデジタルアートの所有者が変った場合、新しい所有者の情報が追加記録されていきます。さらにオリジナルの作者を支援するため、そのデジタル作品に転売時にその売上の一部を作者に還元するというプログラムをNFTに組み込んでおくことで転売の度にロイヤリティがもらえる仕組みも作ることができます。

参加者みんなで物事を決める新しい自立型の組織、それがDAO

さらに統率するリーダーが存在せず、参加者同士で意思決定を行う組織が注目されています。
DAOとはDecentralized Autonomous Organizationの頭文字を取ったもので、日本語では「分散型自律組織」と呼ばれます。こちらも耳慣れない言葉で日本語でも直感的な理解が難しいかと思います。

実はこのDAOの代表的な例が、ブロックチェーンを世に知らしめるきっかけとなったビットコインなのです。ビットコインは特定政府のような通貨についての権威を持つ組織・リーダーが不在にも関わらず、世界中のマイナーと呼ばれる人達が、仮想通貨のビットコインの送金や受領データをブロックチェーンに記録する計算処理に参加することで維持されています。なお、マイナーは取引データについて計算処理を行う代わりに一定条件のもとで仮想通貨を無償で得られるという報酬があります。

みんなで物事を決める

DAOの特徴としては、組織を管理する権力者が存在しないことが特徴で、民主主義による運営と管理を基本理念にしています。参加メンバー全員が決定権を持ち公平な環境で運営されます。組織運営はその組織が発行するガバナンストークンによる投票で決定されますが、プロジェクトの貢献の度合いによってこのトークンを持つ量が変ることで、一人一票といった「平等」ではない形で「公平」な形で影響力を持つことになります。また、DAOではネットワークにつながっていれば、許可がなくともスマートコントラクトと呼ばれる合意形成がなされれば誰でも参加ができます。

現在、世界中では様々なDAOが立ち上がりつつあり、日本においてもいくつも運用事例が出現してきています。その中で興味深いのは、DAOが一つのコミュニティであるといった観点から、地域活性化のためのDAOがあります。

新潟県の旧山古志村では人口減少が課題で村の存亡が危惧されていました。そんな中、村との関りを強める目的で地元名産のニシキゴイのNFTのデジタルアート作品を村の電子住民票として販売したところ、半年で実際の住民数を上回る965人が購入にいたりました。これら購入者はデジタル村民として登録され、地域とのつながりを維持することに貢献しています。

脳の神経回路をお手本にした「ディープラーニング」

ディープラーニングでは人や動物の脳の神経回路を模したニューラルネットワークというモデルが使われます。この柔軟性に富んだ仕組みを使うことで、充分なデータ量さえあれば、コンピュータが人の力なしで、自分でどのくらい学習するのかを判断しながら分析や分類を行うことができるようになりました。

例えば、これまでのAIを使った画像認識では、リンゴとオレンジを見分ける場合に、色や形などの特徴をについて、事前にコンピュータに教えてあげる必要がありました。しかし、ディープラーニングではコンピュータが大量の写真を学習しながら、自分自身でどの特徴を基にリンゴとオレンジを分類するのか、見分け方を学び、実行します。ディープラーニングが自らに分析し、特徴を捉えるその認識精度は非常に高いと言われています。特に人が言語化しにくい領域では、人が行うよりもディープラーニングの方がより正確に分類できると言われており、現在も様々なサービスの中で活躍の場を広げています。

ブロックチェーンがもたらす、新たな「Web3」の時代

これまでの説明でブロックチェーンがもたらす可能性について、ご理解いただけたかと思います。この中央集権を必要としない技術であるブロックチェーンはさらに大きな世界観を築きつつあります。それがWeb3です。ブログやソーシャルメディアの普及について2005年頃にWeb2.0という概念で語られ、その後、結果的に先に挙げたGAFAMといった巨大テック企業が誕生することとなり、各社は個人の情報について相当のことを蓄積しています。

Web3はそうした巨大IT企業にユーザ個々人のデータを渡すことなく、ブロックチェーン技術を活かして新たなインターネットの在り方を運営することで、各種のサービスを利用することができるようになることを目指すものです。まだまだ理念的な議論が先行しており、実態は把握し辛いですが、ブロックチェーンは徐々に、そして大きくこれからの私達のインターネットの在り方を変化させていくかもしれません。

ブロックチェーンを構成する技術要素

#GAFAM
米国大手ITのGoogle、Apple、Facebook、Amazon、そしてMicrosoftの5社を表す用語。 IT分野で世界的なシェアや時価総額を誇りユーザから取得したデータをサービスに活用。

#トークン
一般的には「しるし」や「象徴」の意味だが、ブロックチェーンにおいてはその技術を使い発行される暗号資産のことを指す。

#スマートコントラスト
契約の自動化、自動的に執行される仕組み。ブロックチェーン上では仮想通貨の取引を可能にする技術。

ページトップへ戻る
この記事をシェアする