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地域の明るい未来図を共に描き発見する場所

リモートワークで動き出す未来「1人4役」で教育を変える
社長業、企業役員、公務員、そして母親という4足の草鞋を履き、活躍する尾崎えり子さん。千葉県で社長業を営みながら、奈良県生駒市のプロ人材(教育改革担当)に応募して合格。デジタルスキルを活かし、ユニークな教育コンテンツを生み出している。
明るく弾むように語る尾崎さんから飛び出す仕事観はカラリと明るく、スピーディです。兼業を楽しむ秘訣、ストレス解消法、夢、そして一歩進むポイントをお聞きした。
尾崎 えり子
尾崎 えり子
奈良県生駒市教育指導課教育改革担当
(株)新閃力代表取締役社長/ICT授業作家

決断は0.3秒! 考える前にワクワクで動く
生駒市の募集もすぐにクリック

千葉県流山市在住の尾崎さんが、奈良県生駒市の募集に申し込んだきっかけはなんだったのでしょう。

2019年の10月頃に生駒市からオファーをいただいて、イベントに登壇したんです。すると同じタイミングで、生駒市のプロ人材採用募集情報がSNSの全然知らないところから挙がってきて。その偶然が大きかったですね。

尾崎えり子さん

すごいタイミングですね。とはいえ、すでに社長業があり、しかも流山市と生駒市は片道約5時間です。ご家族や会社の方にご相談されたのでしょうか。

私が挑戦するときは「0.3秒で行動に移す」が原則なんです。でないと、「子どもたちはどうする」「会社はどうする」と、できない理由がどんどん頭に浮かんでくるので。その前にワクワクで決めたい。生駒の募集も見つけてすぐポチッと(募集を)押しました。

教室の黒板

実際、見事98.5倍という高倍率を突破し、就任されたのが2020年の4月です。コロナ禍真っ只中で、具体的にどう動かれたのでしょう。

学校が休校になったタイミングで、現場はとても大変でした。そのなかで私に何ができるのか、ずっと考えていましたね。プロ人材として採用されましたが、私は教育現場のプロではありません。でも「企画や新しいものをつくる改革分野」という強みがあります。これをどう活かすか、試行錯誤しました。

コロナ禍で他の学校がどうなっているのか、全国の教育委員会のHPを調査したり、先生方が配信している授業動画の視聴推移を分析したり。ひたすら「尾崎がここにいます。こんなことができます。だから頼ってください」と願いながら仕事をしていました。私のスキルを全部使って、先生方の役に立つのが改革の近道ですから。
企業のテレワークの推進や働き方改革のコンサルで得た経験を学校というフィールドで少しずつ活かし、喜んでもらえるようになった時はとてもうれしかったです。

奈良県生駒市教育改革・2020年度の結果

奈良県生駒市教育改革・2020年度の結果

コロナ禍でひっ迫する教育現場。
テレワークが「その先」を示す光に

その後オンライン修学旅行など、素晴らしい企画を実現されていきました。月8回で4回がテレワーク、4回が現場というバランスはいかがでしたか。

指導課も学校もコロナ対応に追われていたので、私も現場にいれば、当然鳴り続ける電話を取り、手伝いたくなります。でもそうすると、私がすべき新しい企画は止めざるを得なくなる。だから現場に行って温度感を把握した上で、離れた場所から企画作りやオンライン授業を実施できたのは大きかったですね。先生方へ最大のリスペクトをしながら、本来進むべきスピードと方向性で、子どもたちの学びを社会に開く未来に向かえたと思います。
現場の方からも「尾崎さんがワクワクするような新しい取り組みを一緒にやってくれているから、大変な状況でも頑張れる」と言っていただけました。

ただ、リモートだけでは「机上の空論のアドバイザー」という一番嫌な存在になってしまいます。特に初対面で信頼を獲得するには、絶対オンラインより対面。2回目以降はオンラインでもいいのですが、1回目からだと本音を話してもらえません。私は特に、プロフィールと顔だけが映るオンラインでは威圧感を与えてしまうことが多く、対面の方が柔らかい部分を感じてもらいやすい気がしています。
もう一つ、デジタルで匂いや触感など「五感」は感じられない。だから体験学習は、アナログとのハイブリッド型のほうが面白いです。デジタル失くして私の仕事はありませんが、あくまでも「ツール」。デジタル一択にならないように注意はしています。

授業風景

現場の先生と信頼関係を築くためにやっていることはありますか。

何よりも「先生のやりたいこと」が一番大切なので、そこを本音で語ってもらうために、私が自分をさらけ出すことから、まずは始めます。
私は何がしたくて今ここにいるのか、先生とどんなことをしたいのか。ありったけの笑顔で本音を話し、ぶつかり合います。

生駒市の先生は本当に素敵な方が多くて「実はこういうことをしたいんです!」とか「想像もしていなかったけど、楽しそうなのでやりましょう!」と、どんどん熱い想いが出てくるんです。

生駒市の先生たちとのミーティングはいつもワクワクします。

民間から行政、千葉県から奈良県。新しい環境を恐れず、楽しそうに入っていく姿勢が素晴らしいです。地域や人と溶け込むきっかけ作りやコツがあれば教えて下さい。

まず面白い旗を立てます。旗というのは、「私はこれがやりたい!」とアピールし、それをすごく楽しそうにやるんですね。できない部分もそのまま見せて、見ている方が入りこめる余白を作ります。そして「尾崎ができない部分を協力してください!」と明確に出すようにしています。

生活は発想やアイデアの宝庫
不便な環境なほど思考が回る!

生駒の仕事から少し時間を遡り、最初に起業したきっかけを教えて下さい。

企業で雇われ社長をしていたんですけど、子ども2人の夜泣きが激しくて、ほとんど寝られず、毎日往復3時間通勤をしていました。まともに寝られない日が続き、ついにある夜「この子の口を塞いだら1分でも寝れるのかな」と思ってしまったんです。次の瞬間「このままだと私は子どもたちの未来を作るどころか、この手で未来を潰してしまう」と我に返り、翌日には本社の社長に退職の意向を伝えて、仕事をやめました。
でも新たに職を見つけるとなると本当に難しくて。ファーストフードやコンビニに行っても、経歴が邪魔をして落ちてしまう。じゃあ自分で会社を作るしかない、と思って2014年に起業しました。

尾崎えり子さん

教育について携わりたいという気持ちは、ずっとあったのですか。

もともと少年犯罪専門の弁護士になりたかったんです。子どもたちが自分で稼いで自立する手段がないと、また悪い大人に頼ってしまう。そんな現状を少年院の訪問で学びました。だから、稼ぐ方法や社会の仕組みを義務教育中に学べること、そして困ったときに頼れる人とのつながりを街の中で広げていく形を作りたいと思っていました。
2016年に立ち上げたシェアオフィスもそうですが、私のビジネスは全てそのミッションにつながっています。

今ではいくつも兼業されています。スケジュール管理はどうされていますか。

生駒市の仕事は公務員なので、1週間おきにスケジュールを決めます。ただ社長業は、解決策を考えるのが仕事なので、お風呂でも料理中でも、一日中考えていますね。生活の中でヒントを探して、常にメモをしています。寝るのは10時くらい。子どもたちと一日の報告会をしてそのまま寝落ちします。それが至福の時ですね(笑)。

まさにワーク・イン・ライフですね。ストレス解消法などはありますか。

漫画を読んだり音楽を聞いたりと色々あります。最近はよく泣きますね! 前例がないことをするので、ネットで叩かれたり炎上したりすることも多く、ほとんど悔し泣きです。外では絶対泣きませんが、子どもたちの前は別。泣いて一通り聞いてもらって、「でも日本を変えるなら、このくらい言われるよな」と一緒に笑って終わるのがルーティンですね。
子どもには弱いところを見せるし、失敗も報告します。大人になっても悩むし迷うし、理解されないこともある。私がその姿をありのまま見せることで、一つの学びになればいいなと思います。

尾崎えり子さん

本当に日本を変えそうな気がします。今後の夢を教えて下さい。

実は近々岡山県の村に移住する予定なんです。私は余白があればあるほどワクワクするので、村に降り立った瞬間、ビジネスイメージがいっぱい浮かんだんです! 「スーパーがない。じゃ何を創ろうか?」「習い事がない。じゃ、どういう方法だったらできるかな?」と子どもたちと一緒に考えるのがすごく楽しいです。
今回、私は教育を軸に移住を検討しました。テレワークが当たり前になれば、子育て世代は「子どもの教育」で住む場所を選ぶようになると考えています。地域の特色を生かした教育が全国にいっぱいできれば、子どもたちは自分に合う場所を選び、楽しく学ぶことができます。そんな環境を日本に作ることができれば。一生教育に関わっていきたいです。

新たな挑戦、楽しみです。最後に新しい一歩を踏み出したい人達へ、アドバイスをお願いします。

シンプルですが「人に言う」ですね。モヤモヤ一人で考えていても何も前に進まない。私もたくさん新しいことをして、いろんな人に嫌われて、それでも芯を持ってぶつかっていく中で、受け入れられるやり方が見つかってきました。
近くの人でも、SNS上でもいい。「こんなことをやりたい」と自分の言葉で責任を持って発信すれば、アドバイスをもらえるし、仲間ができる。そしてやりたかったことが、できるようになっていきます。

尾崎 えり子
尾崎 えり子
1983年香川県生まれ。早稲田大学法学部を卒業後、経営コンサルティング会社に入社。ベンチャー企業経営者への組織人事コンサルティング営業などに携わる。2010年、転職し、企業内起業という形で子会社の設立に参画。幼児向けのスポーツ通信教材の開発に従事する傍ら、第1子の育休から復帰後は代表取締役に就任。第2子の育休を経て退職し、株式会社新閃力を立ち上げ。地元の千葉県流山市を中心に母親たちのキャリアと子供たちのキャリア教育という二軸で事業を展開。2020年から奈良県生駒市の教育指導課教育改革担当としても活動。
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